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ベルリン中央駅開業
土・日・祭日を含めて6日間の休暇を取り、在住のフランクフルトから5月24日にベルリンへ。まずはさっそく開業を控えた新駅へ。
国会議事堂裏から川沿いに延びる遊歩道をたどると、川の北側にそびえたっている。但しまだ工事が完全には終わっていない。駅前はまだ至るところ、立ち入り禁止になっている。
さて開業日の5月26日、行事準備のため当日はこの駅への公共交通機関による連絡が止められ、自分は自転車にて向かう。メルケル首相による開駅式後の行事に間に合わせて当日20時過ぎに到着。駅前の特設ステージにてコンサートや関係者へのインタビューが行われている。隣のステージでは既に駅舎入場を果たした招待客がこちらを見下ろしている。
駅前広場はすでに群集で溢れかえっているが一般客はまだ駅舎内へは入ることができない。広場にはそこここに飲み物・食べ物の出店が出ている。残念ながら曇り空で、今にも雨が降りそうである。
ロックコンサートの後、22時30分にようやくメインのレーザーショーが始まる。駅舎の真前にいたため打ち上げ花火はよく見えなかったが、駅舎もレーザーなどの特殊効果によって浮かび上がる(写真4)。あいにくと雨足が強く、屋根付の出店の中から見る次第となる。
30分ほどかかって、花火・ビデオプレゼンテーションと華やかなレーザーショーが終わって、駅舎正面に夜通し午前3時までの初の駅舎一般公開の案内が出る。写真ではあと13分とある。
しかしあまりにも多い人の数のため入場者数は限定され、そのため雨の中長時間待つことを余儀なくされる。私は我慢できず、やむなくこの日の入場は断念。ちょうど同じ頃(23時30分ごろ)、すぐ近くで通り魔による無差別連続傷害事件が起きている。 私自身はその時は運良く(?)事件そのものには気がつかず、パトカーが続々やってきて各所封鎖しているのを見るばかりであった。
さて翌日、5月27日。定期列車の入線は翌28日のダイヤ改正からだが、新中央駅ではこの日10時から18時まで各種特別列車・記念列車の公開展示や駅長による案内など各種行事があった。前日にも増して、すごい数の人!まずは地下ホームにてデユッセルドルフ方面からのTEEラインゴールド特別列車を牽引してきた103型1号機−E03 001を撮影
隣のホームには旧東ドイツ政府の政府要人専用特別列車が止まっている。
共に、東西ドイツの戦後鉄道史を代表する列車であるがこの駅に入線するのはこれが最初で最後ではなかろうか。両列車共に古めかしい食堂車を連結して、一般客向けに営業していた。
とにかく全ての階段・エスカレーター・エレベーターと至るところ物見高い一般客でいっぱいである。各世代のICE列車も展示されていたが、これらはこれからもいくらでもこの駅に入線するであろう。
ダイヤ改正後の5月29日、いくらか落ち着いたとも思い再び新中央駅へ。今度はまず最上階の地上ホームへ。ホームはSバーン用1面と長距離列車用の2面。27日の駅長による一般向け駅舎内案内によれば、一本の鉄筋をホーム上屋の端から端まで渡してあるのは画期的な建築技術なのだそう。しかしこの駅長の説明、大群衆の真っ只中でマイクもなしで肉声で説明するのでよく聞き取れず、駅長は建築技術・構造などには詳しくなく専ら駅舎の利便性(1日1000本もの列車発着数、毎日22時まで営業の駅舎内各店舗、最新設備の駐車場など)の説明ばかりだったのはちょっと残念。
次に地下ホームへ。全部で4面のホームとこちらは広い。長距離列車・近距離列車用で、プラハ・ウィーンへ向かう国際列車もここに発着する。駅長案内によれば、この駅の地盤はとても軟弱で、地下水が溜まっているくらいで地下部の工事が非常に困難を極めたとのこと。そのため開業が遅れたくらいで、工期短縮とコスト圧縮のため当初の予定にはない、ともすればつっかえ棒のようで見苦しい柱をホーム各所に立てることになった。
ただ地下ホームとはいっても地上部へ抜ける大胆な吹き抜け構造のおかげで、地上からの光が差し込んでとても明るい感じ。
列車の配分は、東西方面の列車(ハノーファー・ルール地方・フランクフルト・ワルシャワなど)とベルリン市内のSバーンは地上ホーム、その他主に南北方面の列車(ハンブルグ・ライプチヒ・ドレスデンなど)は地下ホームとなっている。
既に路線バスがいくつも乗り入れていて、地下鉄の乗り入れ工事も進められている。地下鉄のホームは既に完成している。
最後に駅前の、昔からある橋の上から駅舎全景を。ほとんどガラス張りの建物で、吹き抜けと相まって日の光が駅舎内全体に入るようにしているのが特徴と見受けた。
(在フランクフルト)  原 智雄
*構内鉄道職員:300名
*構内店舗従業員:600名
*構内店舗面積:15000平米
*1日発着長距離列車数:164本
*1日発着近距離列車数:314本
*1日発着Sバーン数:616本
*使用コンクリート容量:500000立米
*使用鉄筋:85000トン
*エスカレーター: 54箇所
*エレベーター:49機 (うち6機はガラス張り)
*地上ホーム全長: 320メートル
*地下ホーム全長: 160メートル 全幅:40メートル
*構内事務所面積:42000平米
*想定1日最大乗降者数:約30万人

ベルリン新中央駅の主要公式データ

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